個人対策と環境対策

感染対策には、大きく分けて個人対策と環境対策の二つがあります。それぞれ詳しく説明します。これらの対策を徹底することで、感染リスクを大幅に減らすことができます。特に、手洗いや換気は簡単にできる効果的な方法なので、意識的に行いましょう。

個人対策

  • 手洗い・消毒
    ・石けんと流水で20秒以上、しっかり手を洗う
    ・外出後や食事前、トイレ後にこまめに手洗い
    ・アルコール消毒(60%以上のアルコール濃度)を使用

  • マスクの着用
    ・人混みや密閉空間ではマスクを着用
    ・咳やくしゃみの際は、ハンカチや肘で覆う「咳エチケット」を守る

  • ソーシャルディスタンス
    ・人との距離を1~2メートル保つ
    ・握手やハグなどの接触を避ける

  • 免疫力を高める生活習慣
    ・栄養バランスの取れた食事(ビタミン・タンパク質をしっかり摂る)
    ・十分な睡眠を確保する(7時間以上が目安)
    ・適度な運動を行い、体力を維持する

環境対策

  • 換気の徹底
    ・窓を開けて空気の入れ替えを行う(1時間に1回以上が理想)
    ・エアコンを使用する場合でも、換気を忘れない

  • 共有部分の消毒
    ・ドアノブ、スイッチ、手すり、エレベーターボタンなど、よく触れる場所を定期的に消毒
    ・使用したティッシュやマスクは密閉して処分

  • 密を避ける(3密の回避)
    ・密閉:換気が悪い場所を避ける
    ・密集:人が多く集まる場所を避ける
    ・密接:近距離での会話や接触を避ける

感染経路経路ごとの対策

接触感染の対策

主な対策方法:手洗い、消毒、環境の清掃
主な病気:インフルエンザ、ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症、手足口病、結核、腸管出血性大腸菌、黄色ブドウ球菌感染症、溶血性レンサ球菌感染症、水虫など

対策
抗菌 ・細菌やウイルスが増えにくい環境を作る
・抗菌加工されたドアノブや手すりを使用
・抗菌作用のあるハンドクリームやシートを利用
除菌 ・物理的に細菌やウイルスを減らす
・アルコール消毒で手指やスマホを拭く
・こまめに手洗い
・家庭内のよく触れる場所を拭く
殺菌 ・細菌やウイルスを死滅させる
・次亜塩素酸ナトリウムで消毒
・紫外線(UV-C)照射機を利用

飛沫感染の対策

主な対策方法:マスク、距離を保つ、換気
主な病気:インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風疹、麻疹、おたふく風邪、RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症、急性咽頭結膜熱、結核、百日咳、肺炎、髄膜炎、溶血性レンサ球菌感染症など

対策
抗菌 ・飛沫が付着しにくい環境を作る
・抗菌加工されたマスクやフェイスシールドを利用
・抗菌スプレーを衣類やマスクに吹きかける
除菌 ・飛沫が付着した物を清潔にする
・使用したマスクを適切に処分し、手を洗う
・空気清浄機や換気で浮遊する飛沫を減らす
殺菌 ・空間やマスクの表面を無害化する
・次亜塩素酸水や二酸化塩素の噴霧
・紫外線照射

空気感染の対策

主な対策方法:換気、空気清浄、適切な湿度管理
主な病気:新型コロナウイルス感染症、麻疹、水痘、結核、結核など

対策
抗菌 ・空気中の病原体が増えにくい環境を作る
・抗菌フィルターを備えた空気清浄機を使用
・ウイルスを抑えるアロマやミストを利用
除菌 ・空気中のウイルス量を減らす
・換気
・加湿
殺菌

・空気中のウイルスを死滅させる
・UV-C照射装置を使用
・オゾン発生器を適切に使用

経口感染の対策

主な対策方法:食品管理、衛生的な食事環境
主な病気:ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症、A型肝炎、E型肝炎、腸管出血性大腸菌感染症、サルモネラ感染症、赤痢、コレラ、腸チフス・パラチフスなど

対策
抗菌 ・食材や調理器具を清潔に保つ
・抗菌まな板・包丁を使用
・抗菌作用のあるラップや保存容器を活用
除菌 ・病原体を取り除く
・調理前後に手洗い・アルコール消毒を徹底
・生野菜はよく洗い、食品の表面の細菌を除去
・調理器具を洗浄し、熱湯消毒する
殺菌 ・食品や食器を消毒・加熱処理する
・75℃以上の加熱調理で細菌やウイルスを死滅
・食器を熱湯消毒や食洗機で洗浄